
配管理論等編の第16章
「設備の検査、点検・調査」
配管工事完了後の完成検査(耐圧試験→気密試験→ガス置換→機能検査の4項目)、気密試験に使用できる圧力測定器具、管体容積ごとの気密試験保持時間など、手順と数値を正確に覚えることが求められます。
「5項目か4項目か」「5分か10分か」など数値の引っかけが多い章です。○✕問題5問で確認しましょう。
○✕問題(配管理論等編第16章:設備の検査、点検・調査)
❱ 問題1
LPガス設備の配管工事が完了したときに行う完成検査には、①耐圧試験、②気密試験、③ガス置換、④機能検査、⑤漏えい試験の5項目がある。
答え:✕
【解説】LPガス設備の配管工事完成検査は4項目です。正しい順序は、①耐圧試験→②気密試験→③ガス置換→④機能検査です。「漏えい試験」は完成検査の項目に含まれません。これは頻出の誤りです。なお耐圧試験は現場で行うことが困難な場合はメーカーの証明書などで代えることができます。
解説アヒル:※補足 「漏えい試験」という言葉は存在しますが、完成検査の正式な項目名ではありません。4項目を順番ごとそのまま覚えることが確実です。
❱ 問題2
低圧配管の気密試験に使用する圧力測定器具は、機械式自記圧力計または電気式ダイヤフラム式自記圧力計でなければならず、マノメータを気密試験に使用することはできない。
答え:○
【解説】気密試験の圧力測定器具は自記圧力計(機械式または電気式ダイヤフラム式)のみ使用可能で、マノメータは気密試験に使用できません。一方、機能検査(調整器の閉そく圧力・燃焼器入口圧力の測定)には自記圧力計またはマノメータのいずれも使用できます。「気密試験→マノメータ不可、機能検査→使える」と整理しておきましょう。
❱ 問題3
管体容積が10 Lを超え50 L以下の低圧配管の気密試験を機械式自記圧力計を使用して行う場合、気密試験圧力保持所要時間は5分以上とする。
答え:✕
【解説】管体容積10 L超〜50 L以下の場合の保持時間:機械式自記圧力計では10分以上(5分は誤り)、電気式ダイヤフラム式では5分以上です。【保持時間まとめ(機械式/電気式)】:10 L以下→5分以上/2分以上、10 L超〜50 L以下→10分以上/5分以上、50 L超→24分以上/10分以上。
❱ 問題4
気密試験において配管の一部に漏えい箇所が見つかったため、その部分を補修した後、補修箇所に漏えい検知液を塗布して漏えいがないことを確認し、気密試験合格とした。
答え:✕
【解説】気密試験で漏えいが確認された場合、漏えい箇所を補修した後は配管系全体の気密試験を再度実施して漏えいがないことを確認しなければなりません。補修箇所だけに漏えい検知液を塗布して確認するだけでは不十分です。「配管系全体の再試験」がポイントです。
❱ 問題5
戸別供給方式のLPガス設備の配管工事完了後に行う機能検査での燃焼状態の確認は、すべての燃焼器の中でガス消費量が最も大きい燃焼器のみを全負荷状態で燃焼させて実施する。
答え:✕
【解説】燃焼状態の確認はすべての燃焼器に点火し、いずれも全負荷状態として行います。「最も大きい燃焼器のみ」では不足です。確認手順:①全燃焼器を全負荷で燃焼させ状態良好を確認→②燃焼器入口圧力が2.0〜3.3 kPaの範囲内を確認→③全器具栓を閉じ1分以上静置し、調整器の閉そく圧力が3.5 kPa以下を確認。
まとめ

今回のポイントの整理
- 完成検査は4項目(耐圧→気密→ガス置換→機能検査)「漏えい試験」は含まれない
- 気密試験の圧力計は自記圧力計のみ(マノメータは気密試験には使えない)
- 10 L超〜50 L以下の保持時間:機械式→10分以上、電気式→5分以上
- 気密試験で漏えい発見後の補修→配管系全体の気密試験を再実施
- 機能検査の燃焼確認→すべての燃焼器を全負荷で燃焼させる
検査の手順と数値は実務での基本でもあります。「なぜそうするか」という理由とセットで覚えると定着しやすくなります。
※本問題集は試験対策用オリジナル問題です。
【関連記事】
液化石油ガス設備士 試験対策
プロフィール
アヒル親方:電気工事士・給湯器施工研修トレーナー
第1種電気工事士/液化石油ガス設備士/ガス機器設置スペシャリスト/キャリアコンサルタント など資格多数保有。
電気工事職人として約13年現場を経験後、給湯器業界へ転職。現在は施工研修トレーナーとして、日々施工者の育成に関わっています。
「業者に聞く前に、正しく知っておいてほしい」——そんな思いで、現場目線の情報をお届けしています。



コメント