
法令編第5章
「消費設備の技術上の基準」
気密試験圧力、燃焼器入口の圧力範囲、排気筒が必要な消費量の基準、建物の基礎面下への配管設置禁止、密閉式燃焼器の給排気部の隙間基準など、現場で直結する数値が問われます。
数値が似通っているため、わずかな違いに注意が必要です。○✕問題5問で確認していきましょう。
○✕問題(法令編第5章:消費設備の技術上の基準)
❱ 問題1
配管の設置または変更(硬質管以外の管の交換を除く。)の工事が終了した後に実施する気密試験は、8.4キロパスカル以上の圧力で行い、これに合格したものでなければならない。
答え:○
【解説】配管の気密試験の圧力は「8.4キロパスカル以上」が正しい基準です(液石法規則第44条第1号ホ)。試験では「8.3kPa」「8.5kPa」など、近い数値を使った誤りの選択肢が出題されます。「8.4kPa以上」と正確に覚えておきましょう。
❱ 問題2
生活の用に供する液化石油ガスに係るガスメーターと燃焼器の間の配管その他の設備は、燃焼器の入口における液化石油ガスの圧力を2.0キロパスカル以上3.5キロパスカル以下の範囲に保持するものでなければならない。
答え:✕
【解説】燃焼器入口の圧力範囲(生活用)は「2.0kPa以上3.3kPa以下」が正しい基準です(液石法規則第44条第1号ト(1))。設問の「3.5キロパスカル以下」は誤りです。上限値の「3.3」は試験の頻出数値ですので正確に覚えてください。
※補足 「3.5kPa」は調整器の閉そく圧力の上限値です。燃焼器入口圧力の上限「3.3kPa」と混同しないよう注意しましょう。
❱ 問題3
液化石油ガスの消費量が15キロワットのガス瞬間湯沸器(密閉式のものを除く。)を屋内に設置する場合は、当該燃焼器に接続して排気筒を設けなければならない。ただし、燃焼器の構造上排気筒を設けることが困難な場合は、排気フードを設けることで足りる。
答え:○
【解説】消費量15キロワットのガス瞬間湯沸器は「12キロワットを超えるガス瞬間湯沸器」に該当するため、屋内設置・密閉式以外であれば排気筒の設置が必要です(液石法規則第44条第1号ヨ(1))。構造上困難な場合は排気フードで代替できます。【注意】「12kW超」はガス瞬間湯沸器の基準、「7kW超」は貯湯式・常圧貯蔵湯沸器の基準です。
❱ 問題4
配管は、地くずれ、山くずれ、地盤の不同沈下等のおそれのある場所又は建物の基礎面下には設置してはならないが、十分な損傷防止措置を講じた場合は、建物の基礎面下に設置することができる。
答え:✕
【解説】建物の基礎面下への配管設置は、損傷防止措置を講じても認められません(液石法規則第44条第1号リ)。同規定には「ただし書き(例外規定)」がなく、基礎面下への設置は原則禁止です。なお「建物の自重および土圧により損傷を受けるおそれのある配管」への損傷防止措置(第1号チ)は別の規定であり、基礎面下への設置禁止とは異なります。
❱ 問題5
屋内に設置する密閉式のガスふろがまの給排気部が外壁を貫通する箇所は、当該給排気部と外壁との間に排気ガスが屋内に流れ込む隙間がないものでなければならない。
答え:○
【解説】屋内に設置する密閉式の給排気機器(ガスふろがまや密閉式ガス湯沸器)の給排気部が外壁を貫通する部分は、排気ガスが屋内に逆流しないよう「隙間がないこと」が必要です(液石法規則第44条第1号ネ(2))。一酸化炭素中毒を防ぐための重要な基準です。
まとめ

今回のポイントを整理すると、こうなります。
- 気密試験圧力は8.4kPa以上(8.3や8.5ではない)
- 燃焼器入口圧力(生活用)は2.0kPa以上3.3kPa以下(3.5kPaは誤り)
- 屋内のガス瞬間湯沸器(密閉式除く):12kW超で排気筒必要
- 建物の基礎面下への配管設置は損傷防止措置を講じても禁止
- 密閉式ガスふろがまの給排気部と外壁の間は隙間がないこと
消費設備の技術基準は数値の正確さが命です。「3.3」「8.4」「12kW超」の3つは特に頻出ですので確実に覚えておきましょう。
※本問題集は試験対策用オリジナル問題です。
【関連記事】
液化石油ガス設備士 試験対策
プロフィール
アヒル親方:電気工事士・給湯器施工研修トレーナー
第1種電気工事士/液化石油ガス設備士/ガス機器設置スペシャリスト/キャリアコンサルタント など資格多数保有。
電気工事職人として約13年現場を経験後、給湯器業界へ転職。現在は施工研修トレーナーとして、日々施工者の育成に関わっています。
「業者に聞く前に、正しく知っておいてほしい」——そんな思いで、現場目線の情報をお届けしています。



コメント