
配管理論等編第9章
「配管用フレキ管工法」
ステンレス製のフレキ管は地震・不同沈下に強い工法として普及していますが、施工には液化石油ガス設備士の資格だけでは不十分な要件があります。
支持固定間隔の数値や継手の接続確認方法など、細かい要件が出題されやすい章です。○✕問題5問で確認していきましょう。
○✕問題(配管理論等編第9章:配管用フレキ管工法)
❱ 問題1
配管用フレキ管工法は、SGP鋼管工法によるエルボ返しよりも可とう性が優れているため、地震や不同沈下に強い工法である。
答え:○
【解説】配管用フレキ管工法は、鋼管(SGP)工法のエルボ返しよりも可とう性(柔軟性)が高いため、地震や不同沈下に強いという特徴があります。その他の特徴:継手の使用個数が少ない、寸法取り・ねじ加工の技術が不要、ステンレス鋼製で耐食性がSGP鋼管より高い。
❱ 問題2
配管用フレキ管の施工は、液化石油ガス設備士の資格を有していれば行うことができる。
答え:✕
【解説】配管用フレキ管の施工は、液化石油ガス設備士の資格だけでは行えません。施工できるのは、液化石油ガス設備士であって、かつ高圧ガス保安協会または経済産業大臣が指定した養成施設が実施する配管用フレキ管に関する講習の課程を修了した者などです。
解説アヒル:※補足 資格があれば何でもできるわけではなく、工法ごとに追加要件がある点は実務でも重要です。フレキ管はその代表例です。
❱ 問題3
配管用フレキ管継手を接続する際には、継手が破損するおそれがあるため、パイプレンチを使用してはならない。
答え:○
【解説】配管用フレキ管継手にパイプレンチを使用すると継手が破損するおそれがあるため、パイプレンチは使用してはなりません。専用の工具や適切な方法で接続してください。
❱ 問題4
配管用フレキ管を屋外露出配管として設置する場合、支持固定は1.0 m程度の間隔で行う。
答え:✕
【解説】屋外露出配管として設置する場合の支持固定間隔は0.5 m程度ごとです(1.0 mは誤り)。車両などで損傷を受けるおそれのある場所を避け、0.5 m程度ごとに支持します。なお横引き管の場合は2 m以内ごとに支持固定することが必要です。
❱ 問題5
スプリング内蔵式配管用フレキ管継手は、差し込みが不足した状態でも施工が完了するため、ヒューマンエラーが発生しやすい。
答え:✕
【解説】スプリング内蔵式および谷シール式の配管用フレキ管継手は、差し込み不足では施工完了できない構造となっています。これにより、不完全接続を防ぎ、ヒューマンエラーを防止できます。施工確認方法:継手からフレキ管を真っすぐ引っ張り、「抜けないこと」と「インジケータが出現したこと」の両方を確認します。
まとめ

今回のポイントの整理
- フレキ管工法はSGP工法より可とう性が高く地震・不同沈下に強い
- フレキ管施工には液化石油ガス設備士資格+専用講習修了が必要(資格だけでは不可)
- フレキ管継手へのパイプレンチ使用は禁止
- 屋外露出配管の支持固定間隔は0.5 m程度(1.0 mではない)
- スプリング内蔵式継手は差し込み不足では施工完了できない(ヒューマンエラー防止)
フレキ管は便利な工法ですが、資格要件・工具・施工確認の手順まで正確に覚えておくことが重要です。
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液化石油ガス設備士 試験対策
プロフィール
アヒル親方:電気工事士・給湯器施工研修トレーナー
第1種電気工事士/液化石油ガス設備士/ガス機器設置スペシャリスト/キャリアコンサルタント など資格多数保有。
電気工事職人として約13年現場を経験後、給湯器業界へ転職。現在は施工研修トレーナーとして、日々施工者の育成に関わっています。
「業者に聞く前に、正しく知っておいてほしい」——そんな思いで、現場目線の情報をお届けしています。


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