
配管理論等編第5章
調整器・ガスメーター
マイコンメーターの検定有効期間、単段式・二段式調整器の圧力規格、自動切替式調整器の仕組みなど、減圧と計量に関わる機器の知識を扱います。
数値の混同や「直ちに」「すべて」といった言葉の落とし穴が多い章なので、○✕問題5問で確認していきましょう。
○✕問題(配管理論等編第5章:調整器・ガスメーター)
❱ 問題1
LPガス用ガスメーター(マイコンメーター)の検定有効期間は、使用最大流量にかかわらずすべて10年である。
答え:✕
【解説】マイコンメーター(計れるガスの総発熱量が90 MJ/m³以上のもの)の検定有効期間は、使用最大流量によって異なります。使用最大流量6 m³/h以下のものは10年、6 m³/hを超えるものは7年です。「すべて10年」は誤りです。
❱ 問題2
単段式調整器の圧力規格において、安全装置の吹始め標準圧力(7 kPa)は、最大閉そく圧力(3.5 kPa)より高い値である。
答え:○
【解説】単段式調整器の圧力規格は、高い順に次のとおりです。安全装置吹始め標準圧力(7 kPa)>最大閉そく圧力(3.5 kPa)>調整圧力下限値(2.3 kPa)。安全装置の吹始め圧力の規格値は5.6〜8.4 kPa(標準7 kPa±1.4 kPa)です。
❱ 問題3
自動切替式調整器は、使用側容器のLPガスを使い切り、使用側容器の圧力が0 Paになると自動的に予備側容器からのガス供給に切り替わる。
答え:✕
【解説】自動切替式調整器は、使用側容器からのガス供給に不足を生じると、自動的に予備側容器からの補給が始まる仕組みです。使用側の圧力が0 Paになってから切り替わるわけではありません。予備側から補給されていることを知らせるために表示器(シグナル)が取り付けられています。
解説アヒル:※補足 切り替わりは「ガス欠になってから」ではなく「不足を感知した時点」です。シグナル表示器を見れば予備側に切り替わったことが現場でも確認できます。
❱ 問題4
マイコンメーターの電池電圧低下遮断機能とは、電池の電圧が規定値以下に低下した場合、直ちにガスを遮断する機能である。
答え:✕
【解説】電池電圧低下遮断機能は、電池電圧が規定値以下に低下した場合、まず警告表示します。その後40日経過後、ガスを使用していないときにガスを遮断する機能です。「直ちに遮断」ではありません。猶予期間(40日)があることで、電池交換の時間的余裕が確保されています。
❱ 問題5
二段式一次用調整器(中圧調整器ともいう)は、容器内の高圧LPガスを中圧(およそ0.07 MPa)に減圧するものである。
答え:○
【解説】二段式一次用調整器は中圧調整器とも呼ばれ、容器内の高圧LPガスを中圧(約0.07 MPa)に減圧するものです。その後、二段式二次用調整器(低圧調整器)によって低圧(約2.8 kPa)にさらに減圧されて消費機器に供給されます。二段式二次用調整器は入口圧力の上限が0.1〜0.15 MPaに設計されており、単段式の代用はできません。
まとめ

今回のポイントの整理
- マイコンメーターの検定有効期間は流量で異なる
(6 m³/h以下=10年、超=7年) - 単段式調整器の圧力規格は吹始め7 kPa>最大閉そく3.5 kPa>下限値2.3 kPaの順
- 自動切替式調整器は供給不足の時点で切り替わる(0 Paになる前)
- 電池電圧低下時はまず警告、40日後にガス遮断(直ちにではない)
- 二段式一次用調整器は中圧(約0.07 MPa)まで減圧する
「すべて」「直ちに」といった言葉が出てきたら、例外や猶予期間がないか一度立ち止まって確認しましょう。
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液化石油ガス設備士 試験対策
プロフィール
アヒル親方:電気工事士・給湯器施工研修トレーナー
第1種電気工事士/液化石油ガス設備士/ガス機器設置スペシャリスト/キャリアコンサルタント など資格多数保有。
電気工事職人として約13年現場を経験後、給湯器業界へ転職。現在は施工研修トレーナーとして、日々施工者の育成に関わっています。
「業者に聞く前に、正しく知っておいてほしい」——そんな思いで、現場目線の情報をお届けしています。



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