― LPガスの工事に欠かせない国家資格 ―

ガス設備の仕事に関わっていると、一度は耳にする資格があります。
それが 「液化石油ガス設備士」 です。
液化石油ガス設備士とはLPガス設備の工事をするための国家資格です。
LPガスを安全に使うためには、この資格を持った人が工事をする必要があり、国で定められています。
今回は、そんな 液化石油ガス設備士 について
- どんな資格なのか
- 取得すると何ができるのか
- 試験の難易度
- 取得までの流れ
について解説していきます。
液化石油ガス設備士とはどんな資格?

親方、そもそも液化石油ガス設備士ってどんな資格なの?

液化石油ガス設備士とは
LPガス設備の工事や点検を行うための国家資格だな。
正式には
「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律」
という法律に基づいて定められている資格なんだ。

名前が、長い…!

確かにな。
現場では“液石法”って呼ばれることが多い。
LPガスは家庭でも広く使われている便利なエネルギーだが、取り扱いを誤ると事故につながる可能性もあるんだ。
だからこそ、
専門知識と技術を持った有資格者が工事を行う必要があるんだ

※補足
LPガス(プロパンガス)は高圧状態で容器に充填されているため、設備の施工や点検には専門的な知識が必要です。そのため法律により資格制度が設けられています。
液化石油ガス設備士ができること

資格を取ると、どんな仕事ができるの?

資格を取るとLPガス設備の工事や点検、ができるようになる。
ここからはその工事と点検の内容について、
どういったことができるようになるのかを説明していこう。
LPガス設備の工事

LPガスの設備工事で実際にできる工事は、
- LPガス配管の施工
- ガスメーターの設置・交換
- 調整器(レギュレーター)の設置
- ガス栓の設置
- LPガス機器(給湯器・コンロなど)の接続
- 気密試験(漏れ検査)
- 設備の点検
などがある。

ガスの入口から家の中までって感じ?

その通り。
LPガスを使用するガス機器までにある設備が、
液化石油ガス設備士の資格が必要な範囲だ。
LPガス設備の点検

液化石油ガス設備士は工事だけでなく、
設備の安全を確認するための点検作業にも関わる資格なんだ。
例えば、
- ガス配管の漏れ検査
- 気密試験(圧力検査)
- ガスメーターや調整器の作動確認
- ガス設備全体の安全確認
これらの検査や確認も液化石油ガス設備士の資格が必要で、
LPガス設備を安全に使用ができるよう、
確認作業にも関わる資格となってるんだ。

※補足
LPガス設備は定期的な点検が法律で義務付けられている場合があります。
液化石油ガス設備士はその点検作業にも関わる重要な役割を担います。
LPガス設備の変更工事

液化石油ガス設備士には設備設置だけでなく、
変更工事も含まれている。
以下は一部の例だな。
- 給湯器交換に伴うガス配管工事
- ガス設備の移設工事
- ガス配管の延長・ルート変更

給湯器交換のときも関係あるの?

その通り。
ガス配管を触る工事では必要になることが多い。
液化石油ガス設備士は工事・検査や確認・変更と、
LPガスの取り扱い上必須となる資格であることは分かったな。

工事も、だけど、安全のための資格でもあるんだね。

そうだな。
LPガスを販売している事業者からすれば、
この資格を持つ人材が必要不可欠となるため、
業界では非常に重宝される資格となるんだ。
資格の範囲

LPガス設備って、どこまでが対象なの?

容器からガス機器の手前までが基本だな。
主な対象設備としては、
- 容器バルブ
- 高圧ホース
- 調整器(レギュレーター)
- ガスメーター
- 供給管
- 消費設備までのガス配管
つまり、
LPガス容器から建物内のガス設備までの配管設備
が主な対象となるんだ。

※補足
LPガスの場合は液化石油ガス設備士の資格が必要ですが、都市ガスを使用している建物内部だと、ガス機器接続などに、「ガス可とう管接続工事監督者」など別資格が関係してきます。現場によって、資格範囲が違っているため、複数資格を取得しなければならないケースも多いです。
資格の難易度は?

親方、この資格ってどれくらい難しいの?

合格率を見ると、だいたい30〜40%くらいだな。
国家資格としては
- 極端に難しい資格ではない
- しかし勉強なしでは合格できない
という 中程度の難易度 です。
試験の内容としては、
学科試験と実技試験と両方に合格する必要があります。
学科試験

学科試験の主な出題内容は、
- LPガスの基礎知識
- 液石法(法令)
- ガス設備の構造
- 保安管理

うぇ~、法律もあるんだ!

ガスは安全第一だからな。
法令の理解は重要になってくるな。
実技試験

実技試験では、配管同士をつなげて
四角く組んでいく作業が試験内容だ。
下記のような内容を見ているみたいだぞ。
- ガス配管接続施工
- ねじ切り加工
- 気密試験
- その他安全管理や施工品質など

これは現場作業っぽいね!

実務経験がある人はかなり有利となってくる。
実際に試験の時は半分の時間で終えている人もいたな。
資格取得までの流れ

資格を取るにはどうすればいいの?

取得までの大まかな流れは意外とシンプルだ!
- 学科試験に合格(法律と配管理論)
- 実技試験に合格
- 免状交付申請
学科と実技2つの試験に合格する必要があるんだ。
ただ、実はもう一つ方法がある。

別の方法?

講習を受け、そこで行われる検定を受け合格すると
免状が交付される制度がある。
講習では
- 知識面での講義
- 実習の技術面
等があり、受講者のこれまでの経験値でも受講の様式が変わってくるんだ。
ただ未経験から個人で受講することは難しく、
受講先が常に開講してるわけではないため、企業経由で受講することが多いんだ。
別で解説するが、全くの未経験者がいきなり液化石油ガス設備士の取得を目指すのは少々ハードルが高いと言える。

※補足
講習は登録講習機関が実施しており、一定条件を満たすことで実技試験が免除される制度があります。実技の免除はそれなりの配管施工経験が無いと難しいところです。
資格取得に必要なものと勉強時間

学科試験のための勉強はどれくらい必要なの?

人にもよるが
初学者
40〜80時間
LPガス業界経験者
20〜40時間
といったところだな。
実際に自分も80時間以上は勉強した記憶がある

うぅ~やっぱり勉強の時間はそれなりに必要なんだね。

国家資格はそれだけ重要な知識ってことだな。
とはいえ、過去問などを中心に勉強をすると効果的だ!
資格取得後の活躍

LPガス業界では非常に重要なこの資格。
取得した後、どのように活用すると活躍できるのか。
主に次のような場所で活躍が期待できるぞ!
- LPガス販売事業者
- ガス設備工事会社
- 給湯器交換工事
- 住宅設備工事

給湯器の仕事にも関係あるんだね!

まぁ当然だが、ガス配管工事がある現場では必要になることが多いな。
それに、資格全般に言えることだが、
液化石油ガス設備士を持っているとガス設備の仕事を続けていく上で
キャリアアップにもつながる資格となるのは間違いないな。
まとめ

最後に、今日のまとめだ!
ポイントはこの4つだ!
液化石油ガス設備士とは、
- LPガス設備の工事・点検を行う国家資格
- LPガス業界では非常に重要な資格
- 合格率は約30〜40%
- 実務経験がある人は比較的取得しやすい

ガス設備の仕事をするなら持っておきたい国家資格だね!

その通り。LPガスの現場では頼りにされる資格になるのは間違いない!
これからガス設備の仕事を目指す人や、給湯器工事に関わる方にとって、
液化石油ガス設備士はぜひ取得しておきたい資格と言えるな!
今後も液化石油ガス設備士の筆記対策などもどんどん伝えていくぞ!



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