
給湯器のトラブルの中でも、意外と多いのが「水漏れ」です。
とはいえ、水漏れと一言で言っても原因はさまざま。
自然現象によるものもあれば、部材の劣化、そして施工が原因のケースもあります。
今回は、給湯器の水漏れが起こる主な原因とチェックポイントを、わかりやすく解説していきます。
水漏れが起きる前に見ておきたい「接続部分」

親方~!給湯器のトラブルで多い水漏れって、どんな時、何が原因で起きるの?

なんとも難しい質問だな~
水漏れといっても原因は色々だ。
考えられる事や、実際の事例も紹介しつつ教えていこう。
まず見ておきたいのは“接続部分”だ。

接続部分?

そう、給湯器と配管がつながっているところだな。
給湯器交換には、配管を接続するためにさまざまな部材が使われているんだ!
なかでも注意したいのが、
・パッキンを再利用していないか
・水用ステンレスフレキ管などを再利用していないか
この部分は知っておくといいぞ。
特にパッキンについては再利用しないのが基本だ。ここをケチると水漏れの原因になる可能性が高くなる!

えっ!そんなこともあるの?

残念だがゼロではない。

※補足
給湯器交換工事では、新しい機器に合わせて消耗部材は基本的に新品に交換するのが理想です。特にパッキンなどの密閉部材は再利用すると
- 経年劣化したパッキンの継続使用
- 形状変形して隙間ができる
- パッキンの破損
などが起こり、漏水のリスクが高まります。
給湯器の水漏れ原因

水漏れの原因は大きく分けて次の3つがあります。
- 自然現象
- 使用部材の劣化
- 施工不備
それぞれ見ていきましょう。
自然が原因

自然ってどういうこと?

自然の力による原因ってことだな。
一番多いのは冬場の凍結だ。
特に冬の朝から昼にかけて発生する水漏れの多くは、凍結による破損が原因だ。
凍結の時の水漏れの現象はこんな感じだ!。
- 配管や機械内部の水が凍る
- 水は凍ると体積が膨張する
- 配管や部品に亀裂が入る
- 気温が上がって氷が溶ける
- 亀裂から水が漏れる

「つまり、凍ってる時じゃなくて、溶けた時に水漏れするんだ!」

その通り。だから昼頃に気づくことが多い。

※補足
水は凍ると約9%膨張します。これは配管内部に強い圧力をかけるため、金属や樹脂でも破損することがあります。
使用部材の劣化

給湯器は長期間使用される機械なのは知っているな。
長い年月使用しているため、内部や配管に使われている部材は
徐々に劣化してしまっているんだ。
特に注意したい部材が
・パッキン
・樹脂配管(架橋ポリエチレン管)
この2つだ!
これについて少し触れていこう。
パッキン

パッキンっていうのは、どこが重要な部材なの?

パッキンは配管の接続部分で、水を外に漏らさないようにする
重要な部材なんだ。
材質は
- ゴム製
- 紙製
- ノンアスベスト
などの種類があるぞ。

種類も結構あるんだね。
しかもそれぞれに違いがありそうだね!

そうだな。
パッキンの材質によって、使う配管や、
使用できる温度などに違いがあるぞ。
それと同時に注意点も様々だ。
特にゴム製パッキンは、長年使用すると
- ひび割れ
- 硬化
- 亀裂
などが起きることがあるんだ。

10年以上使ってたら結構ヤバいかんじ?

そうだな。10年ともなると劣化は避けられないな。
だからこそ、
給湯器交換するタイミングでは、パッキンの交換が必須
とされているんだ。
樹脂管(架橋ポリエチレン管)

さっき言っていた樹脂管って、どんな配管なの?

現在の住宅でよく使われいてる配管材だ。
給水・給湯配管として、
架橋ポリエチレン管という樹脂配管が多く使われているんだ。
この配管は
- 軽い
- 錆びない
- 耐久性が高い
という非常に優れた配管なんだが、
無敵って訳でもなく、ちゃんと弱点があるんだ。

弱点?

そう。
架橋ポリエチレン管の弱点は「紫外線」だ。
紫外線は色々なものを劣化させてしまうが、
特に架橋ポリエチレン管は紫外線に非常に弱いという特徴があるんだ。
通常の配管は
- 床下
- 壁の中
- 地中
など、見えないところで働いてくれているから問題ないんだが、
給湯器の下など、地面から出てきて露出している場合は注意が必要なんだ。
保護対策として、
- 保温材
- 耐候テープ
- 保護カバー
などで紫外線を遮る必要があるんだよ。

紫外線に当たるとどうなるの?

長期間当たるとすぐに劣化して、ひび割れてしまうんだ。
ひび割れから水が漏れたりするから、保護が重要になってくるんだよ。

※補足
紫外線劣化した樹脂配管は、見た目ではわかりにくいこともあります。
長期間放置すると突然ひび割れることもあるため、露出部分の保護はかなり重要です。
施工不備

あと水漏れの原因で考えられるとしたら、
施工不備だな。
本来はあってはならないことだ。

施工ミスってすぐわかるの?

症状によってだが、すぐわかるものもあれば、
数年後に発覚するものもある。
よくある施工不備だと
- 配管ねじの締め込み不良
- 適正部材の選定ミス
- 平行ねじとテーパーねじの組み合わせ間違い
特に配管ねじは
締めすぎてもダメ、弱すぎてもダメ
という、実は繊細な作業です。

プロの腕が出るところだね!

そうなんだ。こんなところから施工品質は決まってくるぞ。
見るべきポイント

ここで
自然による水漏れ
経年劣化による水漏れ
施工不備による水漏れ
それぞれの見るべきポイントを見ていこう
自然による水漏れ - 凍結トラブルのあと -

凍結による「お湯が出ない」トラブルが発生したあと、
氷が溶けたタイミングは要注意です。
チェックポイントは
- 給湯器の下
- 配管接続部分
- 地面が濡れていないか
特にステンレスフレキ管などの金属配管は凍結しやすいため、
保温材が巻いてあるか、劣化してないかなどの注意が必要です。
経年劣化 - 樹脂管について -

パッキンは基本的に分解しないと見えません。
そのため確認は難しいですが、樹脂配管は確認できます。
チェックポイントは
- 配管が紫外線に直接当たっていないか
- 保温材が破れていないか
もし露出している場合は
保温材、耐候テープなどで保護することをおすすめします。
施工不備 - 施工時をチェック -

正しい施工かどうかを判断するのは難しいですが、
簡単な確認方法はあります。
それは接続部を確認すること!
- 配管の接続部分
- 給湯器の下
- 施工直後の水漏れ
このあたりを確認するだけでも対策になります。
例えば
工事しているところを見学する
これだけで施工者は気を抜けなくなります。
もちろん優良な施工者も多いですが、
気になる方はその人がプロフェッショナルか質問してもいいかもしれませんね。
まとめ

給湯器の水漏れには、これら以外にもさまざまな原因がある。
とはいえ、主な原因は次の3つ。
- 凍結などの自然現象
- 部材の経年劣化
- 施工不備
水漏れで特に重要なのは、早期発見だ。
それを実現するには
- 凍結トラブル後のチェック
- 配管の紫外線対策
- 施工後の接続部分の確認
こうしたポイントを知っておくだけでも、
大きなトラブルを未然に防ぐことができるぞ。

それと、施工者によっても品質が左右されるんだったよね!

その通り!
だからこそ、
施工の様子を確認する
施工後に水漏れがないか見る
施工者を疑うわけではないが、
こうした小さなチェックが、自分の安心につながっていくんだ。
普段は意識することの少ない給湯器だけど、
配管や接続部分には快適な生活を支える重要な仕組みが詰まっている。
今後は、少しだけ気にして見てみると、
暮らしの安心ゲージはきっと変わってくるぞ!



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